書名

國史百詠

著者

大槻磐渓 著

解題

仙台藩の漢学者・大槻磐渓が、神武天皇から後陽成天皇までの各治世の出来事を七言絶句百首でつづったもの。磐渓自身の記載によれば「甲子臘尾、生徒課畢、頗覺暢然、乃就國乗中、取文武故事可助諷詠者日賦三四首、至八十余首、而歳云暮矣、遂取舊稿以補其不足、名曰國史百詠」とあるので、甲子の年にあたる元治元年(1864年)の年末ごろに編まれたものとわかる。跋文が書かれたのは慶應乙丑、すなわち慶應元年(1865年)と記載があり、刊行されたのもこの年なのであろう。

底本

今回の電子書籍化に使用したものは、出版年や発行者など不明。見返しには「日渉園蔵梓」とある。

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