惜しくも満点合格ならず

実は先月18日にひそかに甲種危険物取扱者試験を受験していたのですが、先週3月7日に合格発表があり、無事合格していました。



正直、合格はしていると思っていたので、気になっていたのはむしろ正答率のほうでした。危険物取扱者試験では、合格発表後に試験結果通知書というのが送られてきて、そこに自分の正答率が記載されているのです。実はひそかに満点合格を狙っていたので、合否発表よりも試験結果通知を確認するほうがドキドキしました。



正答率は科目ごとに記載されていて、「法令(15問)」が満点、「物理・化学(10問)」が満点、「危険物の性質・消火(20問)」が90%で、惜しくも満点合格はなりませんでした。「性質・消火」で2問間違えたわけです。解答用紙に穴が開くほど何度も見直したんですけどねえ・・・。全科目合計では45問中43問正答なので正答率95.6%ということになります。独学1ヶ月でこの結果なら上出来ですが、なまじ満点まであと2問だっただけに悔しさが募りますね。しかも合格してしまったのでもう次の受験の機会はなく、満点合格の野望は露と消えたのです。


ちなみに、国家試験と名のつくものを受験したのは薬剤師国家試験以来約20年ぶりですが、これで今回を含め6回(6種類)の国家資格の試験を受験し、すべて合格したことになります。つまり、国家試験に落ちたことがありません。6戦6勝、「国士無双」ならぬ「国試無敗」と呼んでください。


なお、6種類の国家資格というのは以下の通りです。

  • 第一種普通自動車免許
  • 行政書士
  • 宅地建物取引主任者(現・宅地建物取引士)
  • 第二種放射線取扱主任者
  • 薬剤師
  • 甲種危険物取扱者

迷走の人生をうかがわせるラインナップです。こんな資格欄の履歴書を見たら逆に警戒するでしょう。薬学部に入り直して薬剤師になっていなければ、今頃どうなっていたかわかりません。


危険物取扱者試験受験のきっかけから独学1ヶ月

そもそも、今回なぜ危険物取扱者の試験を受験することになったかというと、1月上旬に職場のミーティングで、災害時に備えた消毒エタノールの備蓄を検討することになったのがきっかけです。その際、「エタノールは確か危険物だから大量に貯蔵するのは許可が必要では?」という話になり、「まずはその辺を調べてから、あらためて協議する」ということになったのですが、僕はその時、「たしか危険物取扱者とかいう資格があったような・・・。危険物ということはその有資格者がいないとダメなのでは?」と思い、エタノールについて調べる前に危険物取扱者について調べたところ、ちょうど出願の締め切りが数日後に迫っていました。その時点では危険物取扱者の資格が本当に必要かどうかわかっていなかったのですが、締め切りが迫っているという焦りから、とりあえず出願だけはしておこう、不要なら受けなければいい、と思って、急ぎ出願書類を入手し手続きを済ませてしまったのです。ちなみに甲種危険物取扱者試験には受験資格が必要ですが、僕の場合は「化学に関する学科等を卒業した者」という条件でクリアです。また、エタノールだけなら甲種でなく乙種4類で十分なのですが、その辺もいまいち理解しておらず、どうせ受けるならオールマイティな上位互換である甲種を受けてしまおうということで甲種試験に出願したのです。


その後、よくよく調べてみると、エタノール(第4類・アルコール類)の指定数量は400Lで、さすがにそこまでの量を備蓄することはないため、危険物取扱者は不要とわかりました。したがって、もう受験する必要はなくなったのですが、そうなってみると支払った受験料6600円がもったいなく思えてきて、「この際、せっかくだから受けてみよう」という気持ちになったのです。そこで、すぐに参考書を楽天で注文し、それが届いたのが確か1月14日の日曜日で、その日の午後から勉強を始めました。受験したのが2月18日なので、約1ヶ月です。正直、受験を決めた時点では「高校生が受けるというくらいだから大したことはないだろう」となめていたのですが、参考書が届いてその分厚さにびっくりし、中を開いて、これから覚えなければいけない知識の量に気が遠くなりました。まして、おっさんには高校生のような若い記憶力もありません。しかし、受験料に加えて参考書代まで払ってしまったため、なおさら後には引けなくなりました。とにかく時間がないので、本番を意識した実践的な問題演習を中心に勉強を進め、記憶力の減退は語呂合わせを駆使してカバーした結果、上述の通り、独学1ヶ月で95%の正答率で合格することができたのです。


せっかくしんどい思いをして合格したので、この1ヶ月の勉強を活かして、危険物取扱者受験者向けの解説を掲載していくことも考えています。実は、この勉強期間中にYouTubeの解説動画なども見てみたのですが、明らかに間違った解説をしていたりしているのを見て「お前は何を言っているんだ(クロコップ風に)」と独りで憤慨していたので、そういう間違った解説の犠牲になっている受験者の手助けになれば、という思いもあります。

とりあえずは、手っ取り早くお役に立てる語呂合わせの公開あたりから始めようかと思っています。

⇒ 【甲種危険物取扱者試験】独学1ヶ月で合格する語呂合わせ


追記(2024年4月6日)

無事免状が届きました。