大型連休初日の27日(土)、朝から京都に行ってきました。京大の「人社未来形発信ユニット」が開催するシンポジウム「アジア人文学の未来」を観覧するためです。シンポジウムは午後からでしたので、午前中は京大総合博物館を観覧して過ごしました(→ 貴重な学術標本に興奮が止まらない「京大総合博物館」)。今回は、昼食を食べた、京大の西部食堂「カフェテリアルネ」を紹介したいと思います。


この外観、懐かしすぎて、涙が出そう・・・。しかし相変わらず自転車だらけだなw


京大にはいくつも食堂がありますが、この「ルネ」は僕が1回生のときにオープンしたということもあり、特に思い出深い食堂です。オープン時には、学生から名前を募集したので、僕も応募しましたが、どういう案を出したのかは全く思い出せません。ちなみに「ルネ」という名前は確か、「ルネッサンス」の「ルネ」だったと思います(違っていたらごめんなさい)。


オープン当初は毎日ものすごい行列でしたよ。やっぱりみんな新しくて綺麗な食堂で食べたいですからね。しかも「学食でパフェが食べられる!」というのが衝撃だったんです。ルネで昼食を食べようと思ったら、2限目をさぼって開店直後に行くしかないという感じでした。あの頃のルネはまぶしかった・・・


さて、今のルネはどんな感じでしょうか。


1階が書籍やPCを取り扱うショップ、2階が食堂という構造は当時から変わりません。1階では当日のシンポジウム関連の書籍フェアが開催されていました。こういう風景、昔と変わりません。



しかし、2階に上がると食堂の風景は一変していました。


右手に見える高精細液晶パネル、当時はもちろんこんなものありませんでした(そもそも世の中になかったと思う)。この辺は時代の進歩を感じます。


トレイに広告が貼られているのも、時代なのかもしれません。僕らの頃にはありませんでした。こんなわずかなスペースでもお金にかえられるものはすべてお金にかえないと「経営努力が足りない」と言われてしまう世の中って、なんか世知辛いなあ・・・


テーブル席の様子も完全に変わり過ぎて、当時の面影すらなかったので、全く懐かしさを感じません。まるで初めての場所で食べている感じ。ああ、哀しき浦島太郎・・・


さて、これが、この日のアルゴン’s セレクション。

・ライス

・味噌汁

・鶏竜田ゆず風味

・小松菜わさび和え

計¥511(税込)


当時よく食べていた組み合わせに近づけてみました。ライスはこれでS(税込¥91)です。学生には本当にありがたい。しかし、当時の僕はこのわずかなライス代すらもったいないと考え、自宅からライスだけタッパーに入れて持参したりしていました(実家が農家なので、米をタダで送ってもらっていたため)。


メニューはおおむね当時と同じような感じでしたが、鶏竜田揚げが「ゆず風味」なのは驚きました。当時はこんなおしゃれな風味付けはありませんでした。一口かじってみると、確かにこれはゆず風味。今どきの学生はいいもの食べてるなあ。


レシートに栄養面の指標が載っているのも学食ならでは。これは当時からありました。


緑が全然足りてないw これも当時と同じ。


そうそう、ルネにはオープンテラスもあります。


ただ、冬は寒いし、夏は暑いしで、実際に利用する機会はあまり多くはなかったですね。この日も4月末らしからぬ寒さだったので外で食べる気にはなりませんでしたが、連休明けの時期なんかとても気持ちいいと思います。


結局、懐かしさのピークは外観を見たときでしたね・・・中は変わり過ぎていて、あまり懐かしさが湧いてきませんでした。それでも平成が終わる前に思い出の場所で食事ができてよかったと思います。


なお、ルネはどなたでも利用できますが、本来は学食ですので、平日の昼食時など混雑時は学生の利用の妨げにならないよう、ご協力ください。後輩たちになりかわり、お願い申し上げます。