神戸どうぶつ王国は、ポートアイランドにある動物テーマパークです。以前は「神戸花鳥園」という名前でしたが、民事再生法の適用を経て2014年に神戸どうぶつ王国としてリニューアルオープンしました。


ポーアイに引っ越してきて1年半余、せっかく自宅の近くにこんな人気施設があるのにまだ一度も行ったことがありませんでしたが、今回、ハシビロコウのペアが王国を去ることになり壮行会が開かれると聞いたので、初めて行ってみることにしました。


ハシビロコウはアフリカ原産のペリカンの仲間で、独特の風貌と、まるで剥製のように動きを止める習性ですっかり有名になりました。私は昔、まだハシビロコウが「怪鳥」として人気になる以前、旅行先で訪れた伊豆シャボテン公園で初めてハシビロコウに会い、すっかりファンになってしまいました。神戸どうぶつ王国にもいることは知っていたので、そのうち会いに行きたいとは思っていたのですが、今回、そのハシビロコウが王国を去るというのですから、大変です。慌てて会いに行きました。


今回、王国を去ることになったのは、「アフリカンウェットランド」という区画にいる「アサラト」(雄)と「カシシ」(雌)という2羽です。この2羽はもともと栃木県の那須どうぶつ王国から移転してきたそうですが、今回、その那須どうぶつ王国に帰って繁殖を目指すのだそうです。ハシビロコウは絶滅危惧種ですし、環境が変わって繁殖がうまくいくといいですね。




↑これが雌のカシシ。元気な女子のようで、「動かない鳥」の名に似合わず、あくびをしたり、羽繕いをしたりして結構動きまくっていました。


↑こちらは雄のアラサト。この子はおとなしくて、全く動きません。それにしても、本当にいくら見ていても飽きない鳥です。


お昼の12時から、旅立つ2羽の壮行会がおこなわれ、飼育員さんが2羽の思い出話などを語ってくれました。最後のほうは飼育員さんも感極まって涙声になっていました。


なお、私は勘違いしていたのですが、神戸どうぶつ王国には、この2羽以外にも、「ペリカンラグーン」という区画に「ボンゴ」(雄)と「マリンバ」(雌)というペアがいるので、今回のアサラト・カシシの移転で、神戸どうぶつ王国からハシビロコウがいなくなるわけではないということです。よかった、よかった。

これがペリカンラグーンにいるハシビロコウです。ボンゴとマリンバのどちらかはよくわかりませんが、これからもよろしく。


ハシビロコウ以外も見て回って写真もいっぱいあるのですが、長くなってしまったので、また別の機会に投稿しようと思います。